頭の重さは5~7キロもある!?

 

仕事上での長時間のデスクワークや日常のスマホ利用など、現代人は同じ姿勢のまま画面を凝視する時間がとても増えました。

じっとしたまま画面を見ていると姿勢も崩れがちになり、首が肩よりも前に出るいわゆる猫背の状態になってしまいます。


悪い姿勢である猫背は背中も丸まり、重さ5〜7kgあると言われる頭の重みに耐えられず、首や肩、背中などの周辺の筋肉に負担をかけてしまう事になります。特に現代人が日常生活の中でもはや習慣になっているスマートフォンによる首のコリや眼精疲労などの症状が出てきています。

 

 

現代病になりつつあるストレートネック!

 

特にストレートネックという通常よりも首が前側に張り出すようにカーブしている(このカーブにより首の衝撃を和らげている)首の骨が、真っ直ぐになってしまう状態。これが、体の重心のズレを生じさせ頸椎、神経、椎間板を圧迫します。その結果、首まわりから上半身周りの筋肉により負荷を与えてしまいます。このストレートネックによって、首や肩のコリの助長させ、また頭痛を引き起こす原因になります。


更に姿勢が崩れる猫背にもなれば、胸郭の働きが悪くなり、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなることで、酸欠状態に陥り結果として頭痛も引き起こします。猫背の姿勢が一度にたくさんの酸素を取り込めない状態のため、頭痛になってしまうケースが多いのです。

 

 

日常生活で出来る『頭痛の対処法』

 

対処法としては、まずなるだけ下を向いてる時間を意識して少なくなるように心がけましょう。スマホを利用する際には出来るだけ顔の前に持ち上げ首を曲げないようにするだけで負担は軽減されていきます。
デスクワークの場合、パソコンの画面を首を曲げないようデスクトップにするなど工夫して、1時間に数回は顎を上にあげて頭を反らす、首を回すなどの簡単なストレッチ運動を行うのも良いでしょう。イスの高さが合っていない場合も顎が前に出た猫背の姿勢になりやすいので、背筋を伸ばして顎は軽く引き、目線がやや斜め下になるようにすると、正しい姿勢をキープしやすくなります。また適度な運動で体幹を鍛えるのも方法の一つです。

日常の偏った生活習慣が積み重なり、姿勢を悪化させさまざまな症状を引き起こす原因になります。特にストレートネックは首だけの問題ではなく骨盤や背骨の歪みからも来ています。まずは普段の姿勢改善から始めて正しい立ち方、座り方を意識していきましょう。