猫背は『生活習慣』が原因?

 

猫背とは、背中が猫のように丸まってしまう状態を「猫背」と呼びます。主な原因は日常生活における「生活習慣」が挙げられ、長時間のデスクワークやスマホ画面を見るなどの前屈みの姿勢が、姿勢を保つための背中やお腹の筋肉を衰えさせることに起因しています。運動不足による筋力の低下もあれば、加齢から来る筋肉や骨の老化による原因も考えられます。

猫背における悪い姿勢もいくつかの種類に分類できます。

①反り腰タイプ
②猫背タイプ
③疲労姿勢タイプ
④スマホ姿勢タイプ

 

 

それぞれのタイプの傾向と症状

 

①反り腰タイプ
腰が反っており、お腹は前に突き出ている。腹筋が弱く、腰回りが硬い。太ももの前側も硬く、腰と膝の痛みが出やすく疲れやすい。
反り腰タイプは、腰を突き出した姿勢で胸を張っているため一見すると「良い姿勢」に見えるが、お腹やお尻の筋力が弱く、股関節まわりの筋肉が硬いのが特徴です。

②猫背タイプ
耳や肩が前に出ている。骨盤が後傾して肩甲骨が広がって背中が丸くなみってしまう姿勢です。胸が下がってしまい、呼吸も浅くなる。また下っ腹も出やすく、膝が常に曲がっているのも特徴です。
猫背タイプは、体の前側が縮こまって後ろ側が伸びきっています。長時間のデスクワークなどで頭が前に出てしまい、その頭の重さで肩や腰のコリに繋がり、背中痛にもなります。血液循環の不良からむくみやすくもなりす。

③疲労姿勢タイプ
中高年の人に多くみられ、見た目に覇気がない疲労しきった印象を他人に与えることから付けられた姿勢タイプです。主に体全体の力が抜けており、膝や首、お腹でバランスを取っている状態です。アゴはあがり、首は反っていて、お腹は前に出ています。
このタイプは常に膝が屈曲しているので、ハムストリングスと下腿部はかなり硬くなっています。骨盤が後傾している姿勢の影響で腰椎の前弯が消失しているので、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄のリスクも高まります。

④スマホ姿勢タイプ
この姿勢はスマートフォンを見る際に下を向く事で、首に負荷がかかり、顎を引きすぎてしまうためストレートネックになります。骨盤は後傾し、膝が前に出て下っ腹も出やすくなります。現代人が1番なりやすい姿勢のタイプでもあり、画面を凝視するため頭や肩が前に出て、肩コリや首コリに繋がります。

 

 

猫背のチェック方法

 

実際に上記のような姿勢は、自分がどの猫背の姿勢タイプなのかをチェックする場合、

1.リラックスした状態で壁から30cm前に立つ
2.壁を背にした状態で、そのまま壁につく
3.額と顎はまっすぐ、顎があがりすぎないこと
4.肩が体の真横に来るように腕を下ろします
5.足は自然に開きます
6.壁と腰に出来たスペースをチェックします

正常な姿勢であれば、壁に頭、お尻と背中の3点が同時につき、壁と腰の隙間にギリギリ手が入るスペースがあるのが理想的な姿勢です。

しかし、壁に背中がお尻よりも早くつき、壁と腰の間にスペースがほぼない、また頭は壁から離れている場合は②や④、

また、壁に背中より先にお尻がつき、壁と腰の間にスッと手が通る、そしてお腹が出ている場合は①や③の可能性大です。

 

 

自分で出来る『猫背の改善方法!』

 

これらの猫背改善方法として、まずは日頃の歩き方を見直すことが効果的です。鏡を見ながら胸やお腹を出しすぎず、天井から糸で吊るされたように垂直にまず立って姿勢をキープします。骨盤と地面も垂直にするイメージで、歩く際はみぞおちから足がはえているように歩きます。また「プランク」などに代表される体幹トレーニングや「スクワット」などの筋力トレーニングも効果的です。タオルを持って、首のストレッチをするなどもいいでしょう。日常的な生活習慣の改善が必要になるので、特にスマホを凝視する際には目線から30cm離し、肘から手の甲まで一直線になるようにスマホをもち、もう片方の手でスマホを持った腕を支えるようするのも対策になります。

 


[おわりに]

ピンと背筋の伸びた美しい姿勢は、相手に与える印象も全く違います。猫背の姿勢を正すことで内面と外面に大きなメリットがあり、それ以上にこの猫背における弊害は決して軽視できるものではありません。

やることは難しくはありませんが、継続して日常のちょっとした生活習慣から少しずつ改善していきましょう!