寒暖差が大きくなる季節の変わり目にズキズキと痛みが出る膝痛ですが、人により痛みは様々です。膝の痛みのうち膝関節の痛みは明らかな外傷を除けば、若年層にはほとんど無縁なものですが、中高年になると痛みを訴える人が多くなります。
膝関節は二本の長い骨を縦につないだ状態でバラバラになりそうな状態ですが、補うために十字靭帯などの強力な靭帯と筋肉が発達し、足からの衝撃を吸収すると同時に、間接接触面を安定させる為に半月板が大腿骨と脛骨の接触面に挟まるような形になってます。
若い時はこれらの構造がそれぞれの機能を発揮し膝の故障は起こらないが、長い間運動習慣がある人や、仕事上立ちっぱなしになる事が多い人は徐々に軟骨面が消耗し、骨棘が形成され、半月板にカルシュームが沈着硬化し、機能が失われ動作の開始時に痛みを感じるようになります。
〈スターティングペイン〉とよばれるこのような状態になるのは、筋肉の弱い女性に多く、歩行に困難をきたすようになり発熱もなく関節に関節液が溜まると膝の屈伸時に痛みがでます。
このような症状を変形性膝関節症といいます。変形性膝関節症の人は自分でヒアルロン酸が作り出す能力が低下してる。軟骨はスポンジのように関節液を保持しています。この関節液には軟骨の栄養になる成分が含まれます。
膝を曲げ伸ばしすることで関節液が隅々まで行きわたり軟骨に栄養が届きます。
膝に水が溜まるのは関節液が大量に溜まって、本来は関節液はとろみがあるが、サラサラと水っぽくなって関節液の役割を果たさなくなります。痛みがあると人は痛みをかばってあまり動かさなくなりますが、そのため周りの筋肉が固くなり動きが鈍くなる悪循環が起きしまいます。
膝に水がたまった時や痛みがあるときは筋力をつけるストレッチやマッサージが適してます。
臀部や大腿部、とくに大腿部を鼠蹊部に向かってのマッサージは関節液を吸収させ、膝の関節包が緩んで変形するのを防止します。
マッサージのあとは必ず大腿四頭筋のストレッチをして身体全体をほぐし、筋肉本来の力を生かし膝痛の緩和を促すようにしましょう。